平成30年度建築塗料・塗装セミナー <建物価値を守る編>

①建築塗料のトッピクス

建築塗料市場の最新動向から塗料・塗装の不具合対策など

②建築塗料需要活性化のヒントを探る

米国の建築塗料・塗装事情報告

③住宅塗替えは任せて安心

見積もりから施工、アフターサービスまで

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参加した報告の続きです♪

つぎにお客様にお伝えしたい内容は、

米国の住宅事情から学ぶ

建物の価値を維持し長く住み継がれるために必要なこととは?

という議題です。

ご存知の方も多いと思いますが、

アメリカでは、生活水準に合わせて住まいを変えていくというスタイルがスタンダードで

買った家はそれ以上の値段で売り、次の住まいを買う!

という考え方で、

一生のうちに3~4回住宅を買い替えるのが一般的だそうです。

中古住宅流通率は36.7%の日本に対して

アメリカではなんと77.6%

市場の大多数が中古住宅ということです。

 

30年ローンで一生の住まいを見つけよう!

と考える方の多い日本の文化ではあまり浸透していないかもしれませんが

家族という形態は常に変容していき、それとともに住まいに対する需要もおのずと変わっていくことと思います。

お客様がいつか住み替えを考えたとき、

今のお住まいの価値が(土地の価値-家の解体費用)になってしまうほど悲しいことは無いと考えています。

建物価値を損なわずに次の住まい手に引き継ぐことが出来れば

次の住まいのステップも一層豊かなものになるはずです。

使い捨ての住まい と 循環しつづける住まい

この違いはいったいどこにあるのでしょうか。

米国の例から住宅という大事な資産を守るヒントを探ります。

今回の先生が実際に米国ラスベガスの中産階級向けの住宅団地を取材したポイントは

ベガスのカラートレンドはアースカラー。

ベージュ・オリーブ・アンバー・チョコレートなど茶系のグラデーションで纏まっている

街として色彩管理がある。ピンクやパープルなど奇抜な色は許可が下りない

住宅の価格帯から団地ごとの階級がある。

同じ属性の住人が集まっていることを重視。防犯・安全・ライフスタイル・コミュニティ。

住宅の価値は美観・安全性・住みやすさ・住人の属性によって決まる

 

HOAという住人自治による管理組合に必ず加入。

数十ドルから数百ドルの管理費。

共用部管理もちろんのこと、個人の敷地内の維持管理に関しても強い権限を持つ

その指示を無視すると罰金が科せられその罰金で強制的に個人宅の補修を行う。

例:芝生の手入れ、庭の植栽、エクステリアの電球切れ、外壁塗装の色あせなど

インテリアの見栄えに気を遣っている。家の中の壁は一年に一度の頻度で気軽に塗り替える。

 

街全体でオシャレで住みやすい、という評価を守っている。

厳しい管理組合を作ってでも、買ったときより高い価格で売り転居したいというスピリットが根付いている。>

以上です。

日本でも、中古住宅の流通が活性化する動きがみられます。

(国を挙げての長期優良住宅減税のニュースは記憶に新しいですね!)

住宅の塗り替えは、審美性とともに耐久性の保持の役割も担います。

ペイントをもっと身近に考えていただけるよう、地域に根差す いち塗装店として

お客様の声に寄り添い 一棟一棟真剣に向き合い 住みやすさやご資産を守る強い味方になることができれば幸いです。

2019年2月28日